器具分類(滅菌の水準) | 生体に与える損傷の程度 | 感染のリスク | 器具例 |
クリティカル器具 (critical items) |
粘膜を傷つける。 無菌の組織や血管に挿入するもの |
高い | 生検鉗子、手術用器具、 循環器または尿路カテーテル、 移植埋め込み器具、針など |
セミクリティカル器具 (semi-critical items) |
粘膜または健常でない 皮膚に接触するもの |
低い | 軟性内視鏡、喉頭鏡、 呼吸器系療法の器具や麻酔器具、 気管内挿管チューブ、体温計など |
ノンクリティカル器具 (non-critical items) |
健常な皮膚とは接触するが、 粘膜とは接触しないもの |
ほとんど無い | ベッドパン、血圧計のマンシェット、 松葉杖、ベッド柵、リネン、食器、 テーブルの表面、聴診器など |
A:擦式アルコール手指消毒剤
手順
1 指先の爪の間から手首まで手指全体をぬらすのに十分な量(約3ml)を手に取る。
2 最初に手掌に溜めたアルコールに爪を浸し、爪の間をよくアルコールでぬらす。
3 手洗いの手順に従って、摩擦熱がでるまでよくすり込む。よくこすり合わせると、角質層の中まで消毒剤が浸透し、約3mlが乾燥するまで20〜30秒間を要し、消毒
の三要素(温度、時間、濃度)を満足する。少量では手指全体にのばすだけで乾燥してしまい、こすりあわせることができない。
注意点
1 見て汚染が無い場合に適応。汚染されている場合には手洗いを実施。
2 手が十分に乾燥している状態で使用する
B:手洗い
手順
1 水で手を濡らす。
2 液体石鹸を適量手に取り10〜15秒間こすり合わせる。
3 流水で完全にすすぎ流し、ペーパータオルで完全に乾燥させる。
注意点
1 先に手を濡らすこと(手荒れの原因・石鹸の残留を少なくする)。
2 母指、指の背面、手の背面、爪先は洗浄されにくいので留意。
3 感染管理では手も物品も乾燥させることが大事。
4 手を荒らすことは細菌を繁殖させ媒介にもなり得ると同時に自分への感染リスクを高めることになるので、各自ローションなどでケアしておくこと。荒らしてしまった場合は治療。
製品名 | 主成分 |
ジョイ | 界面活性剤(41% アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム・アルキルアミンオキシド) |
ジャンボクリーン | 塩化ベンザルコニウム・エタノール |
マジックリン | 界面活性剤(1%アルキルアミンオキシド) |
マイペット | 界面活性剤(7%アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム) |
キレイキレイ | トリクロサン・プロピレングリコール・ジブチルヒドロキシトルエン |
ミルトン | 次亜塩素酸ナトリウム 1.1 w/v% |
ハイジール | 10%塩酸アルキルジアミノエチルグリシン |